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グラフの配色

カラーユニバーサルデザイン

論文やスライドの図表に使う配色はカラーユニバーサルデザインが見やすい.

「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」は,サインやグラフなど,比較的小さな面積でも見分けやすい,高彩度のアクセントカラー9色,案内図や地図の塗り分けなど,広い面積に用いる高明度・低彩度のベースカラー7色,これらの色と誤認しにくい無彩色4色の合計20色(塗装用のみ代替色2色を含む22色)のカラーパレットです.

具体的には以下の配色セットを指す.灰と黒を除いて7色となる.黄色が場合によっては見えづらい(特にスライド)ので実質的には6色かもしない. 少なく思えるかもしれないが,これ以上色を増やした図は情報量が多すぎて見にくいので実用的には十分である.

カラーコード RGB color
#FF4B00 R255 G75 B0 red
#005AFF R0 G90 B255 blue
#03AF7A R3 G175 B122 green
#4DC4FF R77 G196 B255 cyan
#F6AA00 R246 G170 B0 orange
#FFF100 R255 G241 B0 yellow
#990099 R153 G0 B153 purple
#84919E R132 G145 B158 gray
#000000 R0 G0 B0 black

折れ線グラフでの使用例:

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棒グラフでの使用例:

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散布図での使用例:

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Python

Pythonのmatplotlibで描画する際は,あらかじめ配色セットを用意しておくと便利である.

import matplotlib.pyplot as plt
colors = {
  0: "#FF4B00",
  1: "#005AFF",
  2: "#03AF7A",
  3: "#4DC4FF",
  4: "#F6AA00",
  5: "#FFF100",
  6: "#990099",
  'red': "#FF4B00",
  'blue': "#005AFF",
  'green': "#03AF7A",
  'cyan': "#4DC4FF",
  'orange': "#F6AA00",
  'yellow': "#FFF100",
  'purple": "#990099"
}

# example
plt.plot(x, y, color=colors['red'])

LaTeX

LaTeXでも同様にxcolorパッケージを使って配色セットに含まれる色を定義しておく.

\usepackage{color}
\usepackage[dvipsnames]{xcolor}
\definecolor{ured}{RGB}{255, 75, 0}
\definecolor{ublue}{RGB}{0, 90, 255}
\definecolor{ugreen}{RGB}{3, 175, 122}
\definecolor{ucyan}{RGB}{77, 196, 255}
\definecolor{uorange}{RGB}{246, 170, 0}
\definecolor{uyellow}{RGB}{255, 241, 0}
\definecolor{upurple}{RGB}{153, 0, 153}

その他

あまりにもパキッとしすぎるときは透明度で調整している.

参考